就労女性の更年期障害の判断尺度が、『Environmental health and preventive medicine』に掲載されました
tps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38311393/
働く女性の更年期障害による職場の健康影響を評価する尺度を開発した。2021年9月、45~56歳の更年期女性労働者3,645名を対象にインターネットによるウェブ調査を実施した。自記式質問票に回答した3,645人(平均年齢49.8歳)のうち、回答時に月経があったのは57.8%であった。1年以内に月経があったと回答した2,367人のうち、19.6%(n=464)が60日以上無月経であり、24.5%(n=626)が7日以上月経周期が乱れていた。約20%の女性が月経関連薬-鎮痛剤(63.5%)、ホルモン補充療法(17%)、漢方薬(12%)、サプリメント(5.3%)を使用していた。
因子分析により、更年期に関連する諸症状を抽出することができ、心理症状(8項目)、生理症状(6項目)、睡眠障害(4項目)、人間関係(3項目)の4因子21項目から構成された。更年期障害診断尺度(MSQ)およびバーンアウト下位尺度(CBI)と高いクロンバッハαおよび相関係数を示し、本研究で開発された女性障害指数は、高い信頼性、基準妥当性および同時妥当性を有している。さらに、障害指数の各因子のレベルが高いほど、欠勤と有意に関連していた。障害指数のROC曲線は、感度78%、特異度58%、AUCは0.727であった。