身体活動・座位行動・体重関連の指標に関するアンブレラレビューの結果の読み方は?

 アンブレラレビュー(身体活動・座位行動・体重関連の指標への効果)では、解析の対象となった研究間で、介入の内容や効果判定の指標が異なっていたため、統計学的な手法(メタアナリシス)で結果を結合することはしませんでした。

 そこで、アンブレラレビュー(身体活動・座位行動・体重関連の指標への効果)では先行研究を参考に、それぞれの効果判定の指標ごとに、その指標を取りあつかった研究の数に対して、どれくらいの研究がデジタル技術・デバイスを用いた介入に有利な結果を示した論文が何%だったかを図に表すことで、その効果を検証しました。

 なお、今回の検証では、一つの研究の中で複数の指標が測定されていた場合(例:身体活動を歩数、中強度以上の運動時間、弱い強度の運動時間、歩行時間など)、そのうちどれか一つでもデジタル技術・デバイスを用いた介入に有利な結果を示していた場合に、「有効」と判定しています。

 上記の条件で、

  • 全ての指標で有意な差がなかった場合には、「有意ではない」
  • 1つでも、比較対象の介入に有利な結果を示した場合には、「不良」
  • 1つはデジタル技術・デバイスを用いた介入に有利な結果、1つはそれ以外の介入に有利な結果を示した場合には、「混合」
  • 適切な統計解析が行われていなかった場合には、「統計的解析なし」と判定しました。

HCQ2の結果の読み方